What’s up?
前回の記事では、音の出し方を紹介致しました。曲は流れましたでしょうか?曲が流れているだけでも楽しいですよね!?
今回は実際に曲を繋げてみましょう。
「DJって適当なところで曲を繋げているんじゃないの?」とか「ボタンを押しているだけでは?」と思っていませんか?
実は、DJは考えながら曲を繋げています。
曲と曲とを繋ぐとき、いわゆるサビの部分で別の曲に切り替わったらせっかくの盛り上がった気分が台無しになってしまいますよね?
この記事ではそういうことにならないようにスムーズに繋げる方法をお伝え致します。簡単そうに見えて、かなり奥が深いです。ただ一度理解するとDJの幅が広がり、より一層楽しくなります。
Step1
まず、左と右の曲のBPMを合わせてください。BPMとは、Beat Per Minuteの略で1分間の拍数を表しております。簡単に言い換えるとテンポです。つまり、BPMが高いと速い曲、低いと遅い曲です。
BPM(テンポ)は、曲をLOADすると曲の近くに表示されます。この左と右の数字を同じ数字に合わせていないと徐々に曲がずれてきますので必ず合わせるようにしてください。
BPM(テンポ)の合わせ方は、コントローラーのテンポスライダーを動かすと合わせることができます。テンポスライダーは、コントローラーの右上についているバーです。TEMPOと書かれている上下に動かせるバーです。上にすると遅くなり、下にすると早くなります。
簡単な方法
もっと簡単に合わせる方法があります。SYNCというボタンがあります。このボタンは自動でBPMを合わせてくれます(※BPMはあわせてくれますが、曲により拍があわないことがありますので、注意が必要です。詳細は後述します。)
Step2
次に、BPMを合わせたら曲と曲との拍を合わせます。曲にはアタックと呼ばれる場所があります。HIP HOPやR&Bの曲では基本的にメロディーがありませんので、アタックの繰り返しにより曲が構成されております。左側の曲と右側の曲のアタック同士を同じタイミングにすることがとても重要です。
小節
昔、中学校の音楽の授業で習われたことがあると思いますが、小節という概念が重要になってきます。
「えっ?小節ってなんですか?」
って思われた方、大丈夫です。
わたしも理解しておりません。でも、DJできております。
HIP HOPの曲は一般的に、イントロが4小節、サビが8小節で構成されております。1小節とは4分音符が4つ分です。
もっと簡単に言いますと4拍です。1小節=4拍ということです。
もっともっと簡単に言いますと「パン、パン、パン、パン」と手拍子してみてください。「パン、パン、パン、パン」=「いち、に、さん、し」「1,2,3,4」=4拍子=1小節です。
結論的には、「1,2,3,4」「1,2,3,4」の繰り返し=4拍子=1小節の繰り返しであるということだけわかっていればOKです。曲により、この「1,2,3,4」の速さが異なるだけです。
そして、この「1,2,3,4」が「1,2,3,4」「2,2,3,4」「3,2,3,4」「4,2,3,4」と4回続く=4小節です。
アタック
話を戻しまして、先ほど申し上げたアタック。このアタックは、口でいうと「タン、タン、タン、ダン」の「ダン」の部分です。拍でいうと「1,2,3,4」の「4」の部分です。この部分を合わす必要があります。
Step3
次に、HOT CUEボタンというものがあります。これを押すとその場所から曲をスタートさせることができます。1曲につき4箇所のHOT CUEポイントを打つことができます。
勘の良い方はお分かりだと思いますが、このHOT CUEボタンをあらかじめ打っておくと好きな場所から簡単に曲を出して繋げることができます。
あらかじめ打っておく=小節1拍目に打っておく
つまり、このHOT CUEを小節1拍目に打つと簡単かつスムーズに頭出しが可能になり曲を繋ぎやすくなります。
繋げるポイントですが、先ほど申し上げた通りHIP HOPのサビにあたる部分はだいたい8拍子です。そして、イントロ部分は4拍子です。よって、サビの5拍子のスタート同時に繋げたい曲の1拍子目を始めればきれいに繋ぐことが可能です。
難しいので何回もちがう曲で練習すればコツがつかめると思います。